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2007年10月 9日 (火曜日)

歌舞伎町に集まる家出した少年・少女達

 10月の3連休にも多くの若者らが集まった東京・歌舞伎町。夏休みを過ぎても深夜まで遊ぶ姿は目立ち、9月中に警視庁新宿署に補導された少年少女は66人、家出中の保護は10人にのぼった。補導・保護件数ともに少女の方が多く、保護者と連絡がとれず迎えがこない少女も少なくないという。「遊びの街」「夜の街」の顔を持つこの街に何を求めるのか。なぜ歌舞伎町に集まるのか。(金谷かおり)

住みつく

 「夏休み気分から抜け出せずに居着いてしまう少年少女が多い」(新宿署幹部)。

 同署では9月、歌舞伎町のファストフード店や公園、ゲームセンターなどを中心に少年・少女の発見保護活動を強化した。補導した66人のうち少女は36人で、少年よりも多かった。

 家出中に保護された10人のうち7人も少女で、北海道や宮城、沖縄など地方の出身者が目立ったが、「保護して家に連絡をしても迎えにこない両親も少なくない」(同署)。

 少女たちの中には両親が離婚、どちらかと一緒に暮らしていたものの、やがて居づらくなって家に帰らないなど、家族の愛情に欠けた子供もいるという。
なぜ歌舞伎町にくるのだろうか。

 高校2年の少女(16)は「道に立っているホストとかを観察するのが楽しい。門限がなかったら一日中遊んでいたい」と屈託ない。

 「いろんな人がいて面白い。夜の街のイメージがあって、わくわくする」。2人連れで歩いていた都内の高校3年の少女(18)が求めるものは“刺激”だという。

 それだけではない。年齢さえ偽れば、キャバクラなど働ける場所はいくらでもあることも大きな理由だ。

 同署の幹部は「歌舞伎町は大人の街、夜の街でもある。遊んでくれる人がいるから大人の世界に引きずりこまれてしまう」と指摘する。

つけ込む

 「お金」と「人のぬくもり」を求める少女に大人の欲望がつけ込む。

 補導された中には、ホストクラブの男性従業員を相手に援助交際を繰り返して生活費を稼いで暮らしていたり、ホストを好きになって貢いでいたり、風俗で働いていたとみられる少女もいた。

 歌舞伎町は犯罪多発地域でもある。

 今年5月、少女2人が、指定暴力団山口組系組員の男(28)に、鹿児島・奄美大島のスナックにホステスとして引き渡され、客とわいせつ行為を強要された事件は記憶に新しい。

 こうした歌舞伎町を怖くないのだろうか。

 16歳の少女は「怖くないよ。私服警官の方が怖いよね」と冗談っぽく笑った。

 子供問題に詳しい深谷和子・東京成徳大学特任教授(子ども学部)の話「少女たちは歌舞伎町では女としての“商品価値”があることを自覚している。歌舞伎町に集まるのは大人たちの視線や誘惑が家庭や学校で得ることができない快感があるからではないか。それにしても犯罪に巻き込まれる怖さを知らな過ぎる。家庭崩壊した親に子供を守る力はない。問題が大きくなりすぎた今、非行少年少女の救済には、学校と児童委員などの教育関係者が保護者代わりになって連携する『チーム援助』が有効だ」

援助交際

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